懐かしい蒸気機関車

  1975年12月14日、室蘭本線室蘭発岩見沢行き普通列車、激しく雪の降る中を室蘭駅を発車しました。多勢の市民や鉄道関係者に見送られながら最後の運転です。現在さいたま市にある鉄道博物館に数ある機関車の中でもセンターに鎮座しています。この日の室蘭線の沿線には数万のひとがあつまり大...
 石炭の積出港として発展した室蘭港は、その役割を終えると現代の室蘭駅は当時の面影を全く残していません。これほど駅の周辺が変わってしまった例は全国的にも希のようです。当時の写真でしか確認出来ない室蘭駅周辺はまるで違う町のようです。 現在埼玉の鉄道博物館に静態保存されている C571...
昭和49年11月20日、 名寄本線天北峠 を駆け上がる 69625蒸気機関車 です。 上興部 の駅を降りてからSLが峠の天辺に到達するまで1時間しかありません。機材を持ちながら雪の峠を歩き始めました。そのままでは間に合わないので途中小走りした事をおぼえています。高校2年生だった...
1975年12月13日の 室蘭機関区 に待機する C57135 号機です。明日は国鉄最後の客車を牽引するさようなら列車を牽引します。誰もいなくなった機関区で最後の夜を迎えるC57は、長い現役生活を終えようとしている偉大な人物のように静かにその時を待っているようでした。この機関車...
国鉄の蒸気機関車が全廃になる昭和50年夜間の 室蘭機関区 です。当時は機関区の中には自由に出入り出来たので、学校の事業が終わってから室蘭駅まで列車で通いました。蒸気機関車達は釜に火を入れたまま、まるで生き物のように蒸気を吐き呼吸しているように見えました。人気のなくなった機関区で...
D61型蒸気機関車は9600型の変わりとしてD51型蒸気機関車を改良したもので国鉄最後の蒸気機関車の形式となり僅か6両の改良に留まり、北海道の留萌線と羽幌線で活躍しました。またD51も石炭列車をや貨物列車を牽引して北海道の発展に貢献しました。恵比島峠は勾配がきついため石炭列車は...
名寄駅から約28キロの所に一橋駅があり、名寄本線最大の難所、天北峠の入り口です。上興部駅までの11キロの区間は積雪が多く、粘り強く走る9600型蒸気機関車でも単機で登る事は困難を極めました。貨物の多い時は待機している9600型が重連列車となってこの峠に挑みます。一橋駅がよく見え...